愛着のある椅子
昨年末から御縁あってインテリアのご相談を受けていたお客様から
椅子の張り替えの依頼がありました。
何度かお会いしているときに「布の張り替えをしたい椅子があるんです」と。
ただ「できるのかな」と少々不安なご様子でした。
お家に伺ったときに3階のお部屋から持ってこられたのがこちら。
張り替え工場に搬入しました。



ひゃー。なんと年季が入ったお姿でしょう・・
とても大切にされているご様子。
生地の柄もわからなくなるくらい色あせてしまっています。
愛着のある家具こそメンテナンスで生まれ変わる

これは生地の柄さえも色あせてしまっています。また座面も擦り切れて座りにくい状態です。でも捨てられない何か思い出深い愛着があるので簡単には棄てられないアイテムなのです。
生地選び

マナトレーディングさんのショールームで生地を選びました。カーテン生地でも素材によって椅子張りが出来ます。
カーテンやクッションとコーディネートすればいろいろなデザインの巾が広がりますよ。
今回は「キュイル」の8番で張ることになりました。
ちょっとスエードっぽい上品なテクスチャーです。
生地が決まったらメンテナンス方法の相談

特に座面のダメージが大きかったので中のウレタン交換などメンテナンスをどこまでの必要があるかを工場で相談。
いわゆる椅子のお医者さんみたいです。それによって金額も変わってきます。
場合によって見た目だけで判断できない場合もありますのでそこはまた相談です。
約1週間ほどで仕上がりました。
お客様も満足の仕上がり

とても素敵に仕上がりました。
生地の価格や複雑なデザインだと金額もいろいろですが愛着のあるものを
Rebornさせてインテリアを受け継ぐことも大切なことだと思います。
お客様も大満足で私も嬉しかったです。
メンテナンスに悩んでいる家具があればぜひチャレンジしてみてください